モノを作る力とモノを届ける力ではなく、モノに惹きつける力

最近エンジニアや、WEBデザイナー、動画編集者など、モノを作れる職業に憧れがある人が増えています。一方で、自分が作ったサービスやモノを人に届け、購入してもらうことに苦戦している作り手さんもいらっしゃいます。

 

よく転職の相談やキャリアの相談を受けることがあるのですが、まさにここを解決したいようなことを目指す人が非常に多いです。動画編集を始めたり、プログラミング教室に通ったり、WEBデザインのオンライン講習を受けたりとモノを作れるようになりたいという人が非常に多い。また、転職先としては、いわゆるWEB系の広告やコンテンツマーケティング、媒体側などに進みたいという人が非常に多いのです。

 

では、そもそもなぜこのような流れになっているのでしょうか。それは、SNSが盛んになっていることで、何かをしてなきゃいけない、何かを作り続けなくてはいけないという気持ちがどこかにあります。他の人や有名な人と比較し、そのギャップを感じ動くのです。また、本業の給料が少ないということも一つの要因です。本業で少ない→給料を上げるための手段として副業を考える→副業として、何か作れるようになりたいという流れで多くの方がモノ作り系を始めています。

 

そして、提供できるものが出来上がると、それを買ってもらうために、SNSを使ったマーケティングなどに興味を持ち始めます。TwitterInstagramなどがいい例ですね。

 

しかし、ビジネスの大原則は、希少価値の高いもの、必要とされるモノを提供し、対価としてお金をもらう、です。ということは、多くの人が同じようなルートを歩んでいるため大量の人材が溢れています。また、それに対して需要があればいいのですが、上記の通りモノを作れる人がモノを届けるための方法を学んでいるため、需要はほぼ無いと言えるのではないでしょうか?

 

では、今後はどのようなことが求められるのでしょうか?

わたし個人的には、人と人を結びつける力(空間そのものを提供する力・場所で行われる企画を作る力・コミュニケーション能力)です。

 

なぜ、この力が求められるのかは次回お伝えできればと思います。