世の中にマーケターは必要ない…マーケティング思考は必要である

事業会社でマーケティングを行なっているわたしですが、最近切実に思うことがあります。

それは、マーケターは世の中に必要がないということです。その理由は下記の通りです。

 

マーケターって何やってるの?に答えにくい

 

マーケターであるあなたに、普段どんな仕事をしていますか?と尋ねると、おそらく「いろいろ…」と答えはのではないでしょうか?SNS運用するために、どんな内容投稿しようかなとか、WEB広告の文言どうしようかなとか、HPのデザインのテイストどうしようかなとか、オペレーションをもっと気持ちの良いものにするためにどうしようかなとか、UI・UXの改善どうしようかなとか、市場調査しなきゃとか本当に

色々あると思います。

 

でも、それってマーケターである必要はあるのでしょうか?たとえば、LPの改善だったらデザイナーさんの方がむしろ出来るだろうし、WEB広告なんかも知ってしまえば誰だってできます。市場調査なんかも、BTOB企業であれば営業の方がむしろ知っていたり…マーケターの仕事は必ず代替えが効く存在であるのです。

 

つまり、マーケターの仕事の役割は、他の仕事の中に内包されているものなのです。そのためマーケター自身はいらない存在と言えるのです。

 

ただし、マーケティング思考は超重要

マーケターがいらない存在だからといってマーケティング思考自体いらないのかというとそうではありません。マーケティング思考は超重要です。マーケティング思考とは、徹底的に顧客思考に立って物事を考えていくことをいいます。

 

例えば、営業。マーケティング思考のない方の営業スタイルは、商品をただ順番通り説明していくようなスタイルです。一方マーケティング思考のある方の営業スタイルは、お客様が求めているものは何か調査し、そのお客様がなぜその商品を必要とするのかというところから考えます。さらに優秀な営業は、その商品を導入するタイミングをお客様に合わして提案していくのです。

 

つまり、マーケティングとは、顧客の成果が自分の成果にもダイレクトに跳ね返ってくる活動で、必ずWIN-WINの状態になるのが特徴です。

 

とはいえ、マーケターは必要だと思っている

先ほどマーケターはいらないという話をさせていただきましたが、わたし自身世の中にマーケターは必要だと思っています。しかし、必要な存在になるにはある条件が必要です。それは、会社を束ねて推進していく力です。先程もお伝えしましたが、正直マーケターがいなくても仕事は周ります。しかし、様々なセクションを束ねる人材がいないと会社はカオスな方向へと進むことになってしまいます。

 

エンジニアさんがユーザーフレンドリーに作ったアプリがあっても、ユーザーフレンドリーだと思っていたのはあくまでそのエンジニアさんにとってのユーザーフレンドリーであったり、アプリは優れていても、顧客とのやり取りをするオペレーションやカスタマーサクセスなどが、そのアプリの世界観とは異なる対応をしてしまったらそれだけで台無しです。

 

だからこそ、マーケターは各セクションにおける顧客への関わり方を定めまとめてあげ、一つのサービス、一つの会社が進むべき方針を定めてあげる必要があるのです。

 

わたしはマーケティングの部署にいるマーケターの一人です。だからこそ、マーケターとしてこのままのキャリアを歩んでいくべきなのか悩むことがあります。だって、必要不可欠ではない存在なのですから。

しかし、マーケターがいることで見える世界があります。一体感というかグルーヴ感というか、世界観というかを世の中に伝えることでみえる世界です。この役割を担えるのがマーケターなんだとわたしは思います。

 

もし、マーケターとして悩んでる方がいれば一つの参考になれば幸いです。