転職を考えるときにまず準備しておく必要があるのが、履歴書と職務経歴書。初めて転職をする人は、履歴書と職務経歴書の違いについてわからないのではないでしょうか?
本日は、履歴書と職務経歴書の違いについてお伝えします。
履歴書は大枠、職務経歴書はその中身
履歴書は大枠の事実を伝えるもので、職務経歴書はその中身を伝えるものとして分けられます。
履歴書は、あなたの名前や性別、住所、学歴や職歴を淡々と記載していきます。一部履歴書のフォーマットによっては、志望動機や趣味などを記載することもあります。
一方、職務経歴書は、あなたが履歴書に記載した職歴に対して、どのようなことをやっていたのか、どんな結果が出たのかを記載するものになります。営業の方であったら、目標と結果、結果を出すまでのプロセスを記載したり、企画職の方は所属していたプロジェクトとプロジェクトを遂行するにあたり意識していた点などを記載します。
面接する側は、履歴書のここを見る
面接する側は、履歴書を大きく3つの点からみます。
1.会社として求めている学歴・職歴か
非常に厳しい話ではありますが、学歴や職歴は非常に大切です。あなたが会社についてこれるのか、会社として求めている職を経験しているのかなどを事実ベースで確認します。
この段階で落とされることは、あまりありませんが履歴書のこの部分で、あなたの第一評価が決まってきます。
ファーストインプレッションが良い人と悪い人だったら、その後話したくなるのは良い人に決まっていますよね?それくらい職歴部分は大切です。
ただし、自慢できる学歴や職歴じゃないからと言って落ち込まないでください。履歴書や職務経歴書をしっかり作成することで、余裕で挽回することができます。
2.何故、うちを志望しているのか
次に履歴書で大切なのが志望動機です。志望動機は、あなたが転職先として何故その会社を検討しているのかを確認する部分になります。
極端なことを言うと、パンがどうしようもなく好きな人が蕎麦屋さんの面接を受けるようなもんです。パンが好きならパン屋さんの面接受けなよ…とならないように、志望動機には、何故その会社を転職先として検討しているのかを記載しましょう。
3.意外と大切な趣味・資格
意外と盲点なのが、趣味・資格欄です。ここは、面接当日のアイスブレイクに使われることが多い部分です。共通の趣味を持っていたり、気になる資格を持っていると話をしたくなりますよね?
面接官も人間ですので、共通の話題があると非常に話しやすくなるのです。
そして、可能であれば仕事に関係ある資格・趣味を書くのがおすすめです。その資格や趣味が仕事にどう活かされるのか、一貫した考えのもと動いているように見えるからです。
面接官は、職務経歴書のここをみる
履歴書よりも大切なのが職務経歴書になります。職務経歴書は先述したとおり、あなたがどのように仕事に取り組んでいたのかを記すものです。この職務経歴書を通して面接官が見ているポイントを3つお伝えします。
1.あなたは何ができるのか
まず、あなたは何ができる人なのかを面接官はみます。営業だったら、売っていたものは無形商材なのか有形商材なのか、新規顧客メインなのか既存顧客メインなのか、エンジニアだったら、使ったことのある言語はなにか、フロントエンドかバックエンドか、企画職だったら、どんなプロジェクトなのか、どうリーダーシップを発揮していたのかなどです。
転職は、基本的には職種軸での採用になります(オープンポジションは除く)。
そのため、あなたが今まで何をやってきて、何ができるのかが重要なのです。
2.仕事に再現性はあるか
次に大切なのが、再現性があるかどうかです。よくみるのが職務経歴書に沢山の実績を書いている人がいます。たしかに実績を出していると言う事実は大切ですが、そのプロセスに再現性があるのかが重要です。
成果は、その時の市場環境やニーズによって簡単に達成できることがあります。そのため、たまたま成果がでただけでは会社としては欲しい人材になるかと言うとそうではありません。
どんな市場環境でも安定的に達成できる、その再現性、プロセスが重要なのです。あなたが営業でも、エンジニアでも、企画職でもその本質は変わりません。
あなたが出した成果は再現性があるのか。しっかり考えて記載しましょう。
3.文章はロジカルかどうか
文章の書き方で、あなたがロジカルかどうかわかります。結論→理由・背景と書かれていたり、MECEで抜け漏れなく書かれているのかがわかります。また、文章の読みやすさも非常に大切です。文章が読みやすいだけで、あなたの書いた内容がスッと入ってきますし、文章を推敲してんだなという姿勢が伝わります。
盲点になりがちですが、文章はわかりやすくロジカルに記載しましょう
まとめ
履歴書と職務経歴書の違いは分かりましたでしょうか?
履歴書も職務経歴書も、面接に行くためのプレミアムチケットだと思って丁寧にしっかり書きましょう!