主体性とは?という話

先日、振り返りで価値観・考え方が、振り返りとしては大切という話をさせていただきましたが、変えることの難しさもともに上がっていくことはお伝えできてませんでした。

 

スキルや知識は、時間をかければ誰でもいくらでもつけることができるのですが、価値観・考え方の部分は時間をかけたからと言って中々変わるわけではありません。

 

特に、価値観の振り返りになった時に上がってくるのが、主体性という価値観・行動規範です。主体性とは、一般的に、自らの意思で、責任感を持って取り組む姿勢と訳されることが多いのですが、実は非常に厄介な性質でもあるのです。

 

例えば、仕事を進める上で、うまく進めることが出来なかった時、その業務を自分ごと化できておらず、主体性を発揮できなかったからです、という振り返りに必ずなります。しかし、自分ごと化できれば、本当に主体的に動けるようになるのでしょうか?答えは否です。

 

というのも、多くの主体性を発揮できない人は、必ず環境に何らかの影響を受けているからです。つまり、主体的になって進めなくてはならないプロジェクトや会社そのものに何らかの影響を受けてるので、自分ごと化しても…主体的になっても…という気持ちになり主体性を発揮することができないのです。

 

また、成果主義な考えを持ってる方も実は主体的になれなくなる可能性を秘めています。一見、成果主義な人こそ主体性を持って仕事を取り組みそうなイメージがありますが、成果主義であるからこそ、どうせ主体的になっても…と、諦めてしまい、結果やっぱり成果につながらず、どんどん待ちの姿勢になっていってしまうのです。

 

では、主体的に物事に取り組むにはどうしたら良いのでしょうか。私が提唱したいのはたった一つ。

 

それは、成果主義ではなく、進歩主義になることです。進歩主義とは昨日よりも一つでも進めばOKと自分を認めてあげるのです。できるようにならなくていいのです。一つでも進めばいいのです。例えば、ある課題があった時に、Aという方法を試した、でもダメだった場合を考えます。この時、ダメだったと受けて、ああ自分はダメなんだ…となるのではなく、Aというアプローチではできないことが"わかった"としてあげるのです。これは昨日の時点ではわからなかったことがわかったので進歩していることになります。

 

これが非常にパワフルかつ、あなたを生き生きさせることに繋がります。昨日より一つ進ませる。それを、コツコツ積み重ねることで少しずつ主体的に物事を進ませられるようになります。

 

そして、この時、周りができてないな…とか、違うよ。とか否定的なことを言ってきても無視しましょう。

 

組織や上司の役目が主体性を持って取り組む環境を作ってあげることだからです。