【家選び】地震の多い日本で大切な耐震等級を理解する

地震大国日本において、お家選びをする時、大切な一つの基準が耐震性能。

3段階の耐震等級で表示され、建物が地震に対してどれくらい丈夫に作られているのかを表したものになります。

 

 

本日は耐震等級についてお伝えいたします。

耐震等級を決める4つの要素

耐震等級を決めるのは4つの要素から決まります。1つ目は、建物の重さ。建物の重さは軽ければ軽いほど耐震性が高いと言われています。軽いことで、地震による建物の振れ幅を小さくすることが可能だからです。2つ目は、耐力壁。地震や風による横からの力に抵抗できる壁のことです。この壁が多いことで耐震性に優れていると言われています。3つ目は、耐力壁や耐震金物のバランスです。耐力壁をただ多く使っているのではなく、バランスよく配置されていることが重要です。バランスよく配置されていないと想定の耐震性を確保できなくなってしまします。最後4つ目は、床の耐震性能です。耐力壁とつながっている床の耐震性が低いと、地震の力をうまく受け流せなかったりします。

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以上ざっくりではありますが、耐震性能を決める4要素についてお伝えしました。

次は、耐震等級です。

 

等級1

建築基準法レベルが等級1です。阪神淡路大震災関東大震災レベルの地震で倒壊、崩壊しない程度です。震度6〜7程度の地震で、倒壊、崩壊しない程度、つまり、住宅の損傷の可能性はあるのがこの等級です。

 

等級2

建築基準法の1.25倍の耐震性能があるのが等級2です。長期優良住宅としての認定条件に指定されていたり、災害時の避難場所になる学校などの公共施設は耐震等級2以上です。

 

等級3

建築基準法の1.5倍の耐震性能を持つのが等級3です。一度大きな地震がきても、ダメージがなく、地震後も住み続けることが可能です。震度7規模の地震が2回連続できても建ち続けていたのが等級3の住宅と言われているほどです。また、耐震等級3になると、地震保険の「耐震等級割引」を受けることが可能で、最大で50%OFFの割引を受けることが出来ます。

 

まとめ

地震の多い国であるからこそ、耐震等級は気にしておきたいものです。しかし、耐震等級を上げるということは、柱や壁の数が増えてしまう可能性があります。そのため、意図した家作りとは少々変えなくてはならない部分も出てくる可能性はあります。そのあたりのトレードオフはぜひ設計士さんと相談して決めてみてください。